リウマチ科のご紹介
リウマチ科では関節リウマチや膠原病などのリウマチ性疾患の診療をしています。
リウマチ性疾患は自己免疫性疾患とも呼ばれ、自分の体をウイルスや細菌から守る免疫力が、本来敵では無い自身を攻撃する病気です。関節リウマチでは、朝のこわばり、手指の多数の関節に対称的な腫脹と疼痛をきたします。進行すると軟骨や骨が破壊され、関節は変形し身体機能障害を生じます。膠原病でも関節の痛みや腫れをきたしますが、病気の主体は内臓で自己免疫が肺や腎臓などを攻撃し障害を来すことが知られています。
当院では、関節リウマチの早期診断と薬物療法に力を入れています。進行例では整形外科と連携しリハビリテーションと外科的治療をおこない、関節機能の再建に努めています。それにより、患者様がより良い日常生活が送れるようサポートをしています。また、膠原病や血管炎症候群に対しては、患者様一人一人の状態に合わせた治療の最適化を目指して診療をしています。
リウマチ教育入院開始のお知らせ
当院ではこの度、2024年2月から関節リウマチや類縁疾患を対象にした教育入院を始めることにいたしました。
月曜日から週末にかけての約1週間で、医師・看護師による診察や講義、リハビリセラピストによる身体機能の評価・関節保護や自主訓練指導、薬剤師・栄養士による服薬・栄養指導等を行います。
個々の患者様の状態に応じた講義や指導を行い、各部署からお渡しする検査結果や資料等で退院時には1冊のファイルが完成するような流れとなっております。
自宅へ戻った後は折に触れてそれを見返していただき、普段の生活へ活かしていただきたいと考えております。
そして1年後などに再度お申し込み頂き、前回入院時と比較する再評価の機会として今後もご利用頂ければ幸いです。
下記の診療情報提供書の中に、入院に対する目的やご希望をご記入頂く欄がありますので、かかりつけ医の皆様や患者様にはご活用いただきたく存じます。入院決定の前に内容を確認し、当科で可能な範囲の準備をさせていただきます。
問い合わせやお申込みは、当院地域連携室(TEL:046-824-8071・FAX:046-824-8076)までお願いいたします。
【 書類ダウンロード 】
診療対象疾患
- 関節リウマチ・悪性関節リウマチ
- 全身性エリテマトーデス
- 強皮症
- 皮膚筋炎・多発性筋炎
- 抗リン脂質抗体症候群
- 混合性結合組織病
- シェーグレン症候群
- 成人スチル病
- ベーチェット病
- 血管炎症候群
- 強直性脊椎炎
- 反応性関節炎
- SAPHO 症候群
- 乾癬性関節炎
- リウマチ性多発筋痛症
- RS3PE 症候群
- その他
関節リウマチ 通院患者数722名(2024年3月現在)
抗リウマチ薬使用状況
一般名 | 投与人数 | |
---|---|---|
cs-DMARDs | 金チオリンゴ酸ナトリウム | 0 |
ブシラミン | 50 | |
サラゾスルファピリジン | 128 | |
イグラチモド | 59 | |
ミゾリビン | 5 | |
メトトレキサート | 384 | |
レフルノミド | 4 | |
タクロリムス | 53 | |
生物学的製剤 | インフリキシマブ | 3 |
エタネルセプト | 55 | |
アダリムマブ | 26 | |
ゴリムマブ | 19 | |
セルトリズマブ | 4 | |
トシリズマブ | 65 | |
サリルマブ | 4 | |
アバタセプト | 41 | |
JAK阻害薬 | トファシチニブ | 23 |
バリシチニブ | 33 | |
ペフィシチニブ | 2 | |
ウパダシチニブ | 24 | |
フィルゴチニブ | 6 |
また、積極的に生物学的製剤(217名)やJAK阻害薬(88名)を用いた治療をしております。
指定難病通院患者数:72名
病名 | 通院人数 |
---|---|
顕微鏡的多発血管炎 | 4 |
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 | 1 |
悪性関節リウマチ | 11 |
全身性エリテマトーデス | 20 |
皮膚筋炎/多発性筋炎 | 6 |
全身性強皮症 | 7 |
混合性結合識病 | 1 |
シェーグレン症候群 | 8 |
成人スチル病 | 3 |
ベーチェット病 | 4 |
サルコイドーシス | 1 |
結節性多発動脈炎 | 0 |
乾癬性関節炎 | 1 |
ウェルナー症候群 | 1 |
類天疱瘡 | 1 |
巨細胞動脈炎 | 1 |
肺胞低換気症候群 | 1 |
原発性抗リン脂質抗体症候群 | 1 |