2020年度 第2回北ブロック会議録
2021年3月24日掲載
2021年2月25日に下記のような会議が行われました
1. 今年度の北ブロック会議について例年だと4回行うが、今年度はコロナ禍により第2回目となる。オンライン会議を行ったことが今年度の成果の一つとも言える。(1)準備の段階で従来はFAXを活用していたが、メールでのやりとりは効率的であった。オンライン会議のメリットは、場所を選ばない、三密を避けるなどがあり、また、多職種の参加が容易となる、記録を整理して共有しやすい、などが挙げられる。(2)デメリットとして、リアリティーに欠けて顔と顔の見える関係づくりには工夫が必要、通信環境や器機トラブルの影響を受けやすい等がある。(3)医療は県、介護は市の管轄下にあり、医療と介護の連動を円滑にする上でもこのような会議は重要である。今後は多様な支援の仕組みを有効に利用するためのコーディネータの役割が重要である。市の行政においても医療・介護の連携を目指した組織作りが期待されている。2. 市役所より次年度の新しい体制の概要3. 北ブロックにおける活動報告(1)ブロック会議は、毎年行政と連動し、国の指針に則って行ってきた。その中で、かもめ広場にて切れ目のない在宅医療と介護の提供体制を構築してきた。(2)これからは社会的処方と言う課題に取り組むことが必要である。(3)北ブロックには、コースカベイマーケット、米軍基地、市民サポートセンターなど在宅療養をするためのいろいろな資源要素がある。4.事例グループワーク(ルーム1)テーマ:残薬調整について報告書、疑義照会に向けて残薬調整を行うが、同じ日数で処方されてしまうのが現状である。自立できているか不安定な利用者がいた時にどこに連絡すれば良いかを検討した。(ルーム2)テーマ: 支援拒否の困難者について自分の好きにさせてくれと言う方は、連携よりも個人の特性が強いと感じられた。(ルーム3)残薬調整について薬剤師がご自宅に訪問して残薬確認をして報告しても日数が調整されていないまま処方されることは多く、このことが業務負担となる。モバイルカルテで情報を共有できるところとは事前に調調整整してもらうことができる。(ルーム4)残薬調整について報告書を提出するタイミングで残薬は解るが、先生が処方するタイミングと同行する方が確認する時期が違う。ご自宅で残薬ボックスをつくると言う意見があがった。(ルーム5) 歯科連携に繋がった事例情報ツールを活用し、情報共有の大切さを知ることができた。歯科の先生が介入する必要がある場合は、訪問歯科連携室に連絡すればよいことが解った。(会場) 退院困難事例コロナ感染をきたした独居の男性の事例について検討した。コロナの療養明けの方のマネジメントは上手くいかないケースが多いので退院に間に合うタイミングで皆で話し合う必要がある。(コメント1)ルーム5に対していろいろな方と共有できて良かった。歯科に対して気になる事があれば、在宅歯科医療連携室を活用してほしい。(コメント2)ルーム2に対して独居で介護拒否のある方は多く、病院の中で問題行動などがでた方は、退院後誰かが地域で支える必要がある。舵取り役を決めるタイミングが重要である。こういうことを重ねることが連携の強化へとつながるのである。薬局の方も多数加わって頂けるようになったので、これからは多職種で更につながれば良いと思う。(コメント3) 残薬管理に関して残薬は、どうすれば飲めるようになるかを薬剤師より指導してもらいたい。(コメント4) 残薬に関して剤形の提案も含め情報共有したいと考える。(コメント5) 残薬に関して聖ヨゼフ病院では処方箋の備考欄に、薬剤師が調剤の際に残薬を確認した場合「□ 残薬調整し調剤後FAXで情報提供」を追加し運用している。これにより薬剤師が疑義照会なしに残薬を調整できるようにした。この際、残薬が次回受診まで十分にあっても最低1錠は処方を行い、処方箋や薬手帳から調整薬の処方歴が完全に削除されないよう薬局と申し合わせをしている。 |